Sayuri Hirama
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箜篌 kugo
BC2500年からある弦楽器です。
エジプトからシルクロードを通って日本にやってきました。
箜篌の種類は2種類あり、
座って抱えて弾くのが竪箜篌(たてくご)
寝かせて弾くのが臥箜篌(ふせくご)です。
現在、東大寺正倉院に伝承されているのは竪箜篌のみ。
螺鈿箜篌(貝細工が埋め込まれている)
漆箜篌の2張です。
私が演奏しているのも復元された竪箜篌です。
形はL字型で、23本の弦が張ってあり、
高さは170cm以上あります。
チューニングの仕方
組紐・・絹糸と組紐で調整する方式。
ペグ・・現在、復元箜篌で採用されている方式。
ペグ式になりかなり改善されましたが
非常に音程のくるいやすい楽器です。
(元々雅楽の正規メンバーだったのに伝承者がいなくなってしまったのは音の狂いやすさもあったのかもしれません。)
正式な箜篌の説明を野原 耕二さんに書いていただきました。
箜篌 解説
箜篌 解説
楽器学的分類に「点、線、面」の存在があります。
点の存在とは、人類の思考により各地域に同類楽器として発生した楽器たち。
線の存在とは、構造学的に変化ないが、素材は各地域により多様化する楽器たち。
面の存在とは、素材の変化はないが、構造学的に多様化する楽器たち。
正倉院宝物楽器 箜篌は「線の存在」の古代シルクロード象徴楽器である。
現存する世界最古のハープ属楽器はBC2500エジプト アンギュラーハープ(ルーブル美術館所蔵)である。
L字型ハープであり、ケルトハープや現在のグランドハープのようなトライアングル(三角)ハープとは構造学的に大きく違う。
楽器楽的分類に「点、線、面」の存在があります。
素材はレバノン杉から桐材に、楽弦は羊腸のガット弦から絹糸に変わった。
古代シルクロードの唐時代の現存する「箜篌」は、正倉院宝物に二張伝承されているのみである。 解説 野原 耕二